後始末が大事:倫理研究所法人スーパーバイザーの話から

中学生に靴を揃えることの大切さを教えるのに、次のようなやり方をしている。集会室から裸足で外に出てもらい、少しの間裸足で歩いてもらう。その後で、集会室に入り感想を述べてもらう。そうすると、靴がないと足が痛くなって歩きづらいなど色々の感想が出てくる。

靴がないことの大変さが分かると、靴の大切さが分かる。モノを大切にするは、両親や祖父母からやかましく言われていても、その時だけで続かない。(現に中学生は、親に叱られるから靴揃えをするというアンケートがほぼ全数)自分から、靴の大切さ、モノの大切さが分かると、揃えずに家の中に入るような事はない。ただし、習慣化するまでは、当然言い続ける必要はある。

揃える理由を分かりやすく説明できることも重要だが、もっと大切なことは、子供の言い分をまず聞く事。ほとんどの親は、自分の言いたいことが先にたって(今回の場合は、「靴を揃える」)どうしても親の権威で押し進めがちになる。こうなると、子供たちは一層話を聞かない状態になる。

それでは、この「靴を揃える」ことで一番喜んだ人はだれか?それは、ご両親や祖父母の方だった。 「要物必与」 必要なものは、必ず天が与えてくださるものだ。(知恵も含めて)