長所伸長の組織に  君津市にあるクリーニング店社長の話しから:05/06 

病院に行ってお医者さんに「あそこが悪い、ここが悪い」と言われると、本当に悪いような気になって、益々身体が悪くなる。同じように、組織で失敗ばかり責めていると、組織が活性化しなくなる。

日本が太平洋戦争に負けたのも、日本陸軍が短所是正の考え方になっていたからだと言う人さえあります。新兵の訓練でも軍隊は最初から徹底した短所是正だったのです。日本の組織は、今でも昔からこの日本陸軍と同じように短所是正、失敗してはいけない!が組織の鉄則になっています。

典型は「お役所仕事」です。仕事に積極性がもてない組織、官僚組織の根底には、短所是正・失敗しないことがあるのです。自立している人は、短所是正も可能ですが、多くの人は失敗からは学べないのです。

だからこそ、「好きこそものの上手なれ」で、長所伸長に徹することが必要なのです。人も組織も短所はなるべく触らずに長所を伸ばすこと、これが成長の秘訣なのです。

このクリーニング店は、日本で最初に水洗いのクリーニングを開発しましたが、業界からは総スカンを食ってしまいました。社長は、逆風が来たらもっとやれ!これがチャンスだといって現在に至っているそうです。ヤクザにも何度も脅されたそうですが、それにも屈せずこだわりの経営を続けておられます。