感謝の気持ちが分かる仕掛け:親への感謝 モーニングセミナーの講話から:07/03

ある会社で新入社員が最初にもらう給料で、全員が行う事があります。社長は、新入社員の4月の給料を現金で渡します。そして次のような課題を与えるのです。

「この給料袋は、封をあけないでお父さんとお母さんにそのまま渡しなさい。渡すときには、仏壇を背にしてお父さん、お母さんに座ってもらい、自分は座布団なしで座るのです。そして、給料袋は、すべてお使いくださいといって渡しなさい。」

ほぼ全員の新入社員は、「そんな!」と嫌な顔をするそうです。そこで社長は、給料袋を渡して親がどんな反応をしたか次の日に報告することが、義務だと言って新入社員を帰すのだそうです。この義務を実行しないものは、会社を辞めてもらうという厳しいものです。

新入社員は、みなこれを実行して、それぞれが親の反応を見ることになります。当然ながら、親は子供のその姿に感激して、給料袋をそのまま返すといった反応になるのですが、そこで新入社員たちが自分たちが行った事に親が感動し、それを見て自分の行動のすばらしさを感じるのです。

人から、特に一番近い関係の親から喜ばれるという経験をした社員は、人を喜ばせることを仕事上でも行えるようになるのだそうです。
「感謝の心」をもった社員を1人でも多く育て上げたいものです。