後継者不足

ある企業が、廃業するという話を聞いた。後継者難が原因のようだ。社員で社長業を受けられる人は、いなかったようだ。事業継続は、企業にとって非常に重要な局面だが、後継者が見つからずに廃業してしまうのは、社会的にも非常に残念な事だ。 この会社とは別に、廃業予定だった社長が、自宅兼店舗を売却して、心機一転の暮らしをしようと家族会議を開いたそうだ。会社員の長男が、今まで住んでいた自宅がなくなるのは、忍びない。会社を退社して事業を引き受けるという決断を家族会議の際に言ったそうだ。社長は、事業が継続できること、息子さんが戻って来ることで大喜びして、店舗の改装に着手したのでした。 次代を担う後継者のあり・なしで、これほど行く末が違うものかと驚く次第だが、我々コンサルタントにできることはあるのだろうか。M&A先を見つけるくらいのお手伝いが精いっぱいであろう。やはり、血縁あるいは、心の通じた社員が事業を引き継ぐことが、一番の事業承継ではないだろうか。