企業生き残り(戦略)

ある業種の企業さん(2社)の社長と面談した。ぞれぞれが、生き残りを模索して対策をとっている。 1社目の戦略は、差別化戦略だ。自社の得意分野を極める形で、商品の品質にこだわる生産を行っている。その甲斐あって、海外からの引き合いが徐々に増えだし、それにつれて国内の売上高も増加傾向だ。品質管理のポイントを押さえて、バラツキ幅を極力抑えることで、品質の安定化を図っている。確かに、素晴らしい出来と思った次第である。 もう一社は、新分野進出の戦略をとっている。この分野は、自社のもともとの商品の亜種のような事業分野だが、法律で縛られており、免許取得が厳しい事業分野だ。2年がかりで免許取得し、販売開始したところ、爆発的な売れ行きとなり、すでに前年度の2倍の売上高を達成したのである。この社長の直観力(新たな事業分野への進出)と、2年がかりで免許取得の粘り強さが、この成功のカギだったと思われる。 この2社に共通していること。「不易流行」 変えないものと変えるものをしっかりと分けて、変化を自ら作り出し、成功を信じて進めていったところに勝因があると思われる。この業界の他社も知っているが、旧態依然と同じ製品づくりをしている会社がほとんどである。社長の先見力、変化をつくり出す決断力、実行力が勝負を決める。